アルコールの怖さ
これは、9月の連休中に書いたものです。
本を読み終わってスマホを見たら山口達也が酒気帯びで逮捕されていた。
父を思い出した。
当時父と同居していた弟からその時の状況を聞かされ感じた嫌悪と恐怖。
酒を飲んで車を運転してまた酒を買いに行って、最終的には車の中で尿や便を漏らし奇声を上げて弟に引きずり降ろされて…の繰り返し。
頭がおかしい。病気だ。
最終的には、父親に収入も無く維持できないと、車を知り合いの自動車関係の仕事をしている人に引き取ってもらった。
全部、弟がしてくれた。
弟には、感謝しかない。
どうして。
という問いかけは無駄なんだと思う。
病気だから。
もしかしたら事故を起こして人を殺してしまうかもしれない。
怪我をさせてしまうかもしれない。
頭に浮かばないんだと思う。
病気だから。
そこには自分しかいないのだと思う。
私もある程度の期間水商売に携わっていたので、アルコールでの失敗は数えきれないほどある。
失敗が怖いと言うより、アルコールを飲み続けた先の未来に自分が父親のようになりうることがすごく怖かった。
孤独が怖い。のだと思う。
本来お酒は、人と人とのコミュニケーションを助けるツールの一つだと思っている。
そういった場所で働いていたし、お客様は、孤独を埋めるために来店していた。と私は感じていた。
ただ、使い方を間違えると、人と人との関係を崩壊させてしまう。
そして孤独は深まっていくのだと思う。
現在、アルコール依存症に効く薬は無い。
医療や断酒会に所属して本人の意思で、アルコールを飲まない状態を保つことしかアルコール依存症を克服する術がない。
昨年父親は、本人の意思で、アルコール依存症の治療を拒んだ。
孤独を選んだ。
と私は理解している。
山口達也容疑者は、孤独を選ぶ覚悟があるのだろうか。
元芸能人で、きっと周りに人はいるだろう。
離婚はしているけれど、お子さんもいるそうだ。
私は父親を止められなかったので、
誰かが彼のアルコールを止める心のブレーキになることを祈っています。
