過去の自分と向き合う②母の事
2020年2月1日
1月は、母の命日があった月でした。
丁度、高校受験を控えていた私。
その日が来る前に、父からは何の説明もなく期末試験を早退して母の病室に連れていかれた事を覚えています。
この頃から大学卒業まで、思い返すと普通の精神状態じゃなかったのか、あんまり記憶が無い。
部屋が全く片付けられなくなったり、自分の部屋でお化けを見たり(多分幻覚)
いろいろとヤバイ時期だったな、と今になって思います。
母は、山に囲まれた田舎で生まれ育ちました。
まだ元気だったころは、母のお姉さん家族とお墓参りに行って、タケノコ堀りや栗拾い、シイタケを採ったりしていました。
すごく楽しい経験だったのか、私は今でもタケノコ大好き。
季節になると狭いキッチンでどうにかこうにか料理しています。
母は4人兄弟の末娘。
一番上にお兄さんがいて、その次に姉が二人。
モンゴメリの『赤毛のアン』シリーズが好きだった。
『若草物語』の三女の名前が「エリザベス」で愛称が「ベス」
私の記憶が確かなら、「ベス」は病弱で早逝してしまう大人しく物静かな女の子。
その名前を友人から貰った犬に名付けていました。
この頃にはもう白血病だと分かっていたので、自分と重ねていたのかな。
病気なのは分かっていたけど、私は本当に子供で、母が死ぬなんて考えもしなかった。
パンやケーキをよく焼いてくれていた。おでんがすごく美味しかった。
もっと一緒にいろんなことをすれば良かった。
あの時・・・。
母より2歳近く年上になっていろいろ思うことはあるけど、あのとき母と死別していなければきっと私は、社会に出られなかった。
あの時の精神的自立が、今の私の基礎になっていると思います。